がいさんの栽培日記

本当は1ダース欲しいけど9枚で良いと言えるようになりたい人のブログ

真の王者だけが生き残る~石油の帝国

石油の帝国---エクソンモービルとアメリカのスーパーパワー
スティーブ コール 森 義雅

ダイヤモンド社

売り上げランキング: 83,193

アメリカのオイルメジャー、エクソンモービル(ティッカー:XOM)について書かれた本です。

内容としては、多くの方へのインタビューを通して、エクソンモービルの厳しい経営哲学と、様々な国の政府と交渉を進めた現場の担当者たちの歴史を感じとることが出来る、非常に濃いものとなっています。

今回、図書館で借りて読みましたが、期間内に読み切るのはなかなか難しかったですし、出来れば購入して何度も読み返すべきだと思いました。

以下は気になった文章です。

「国家が有限な資源がもたらす短期的な富の虜となった時、資本と才能は本来生産的で時速的な経済部門、例えば農業のような部門から離れてしまうのである。」

「我々は(石油の)短期の価格予測はできない。ではどうやってビジネスをするのか?(中略)堅実でムラなく管理すること、そしてファンダメンタルを正しく保つようにすることだ。(中略)価格を予測することよりも、レイモンドは量を予測することに力を入れた。世界の消費者が必要とする石油その他エネルギー資源の量及び供給可能な量である。」

ジャクソンヴィル周辺の世帯が実際に現金を見るまでは何年もかかることだろう(中略)同社の戦略は、もし一つの事故、一人の犠牲者についてであっても、例外を認めれば、他の者からの挑戦を受け利用されることになるということである。」

エクソンモービルは、自分が働く会社として見ると厳しすぎる!と思い敬遠してしまいますが、投資家として見れば安心して資金を任せられるタイプの会社だと思いました。

現状、私はロシアの通信会社に投資をしています。同じく原油価格の影響を大きく受けるエクソンに投資をする予定はありませんが、動向はこれからも追っていきたいです。